「クイーン」 [2007年04月27日(金)]
今週の初めに試写会で観てきました。
「クイーン」

エリザベス女王を演じた主演のヘレン・ミレンは、
アカデミー賞主演女優賞を受賞しました。
そんなこともあったので、
期待をこめての観賞となりました。
正直な感想は、
うん、無難に及第点だなと思ったのと、
よくぞ映画に出来たものだという
英国皇室の寛大さ(?)ですね。
物語は元皇太子妃殿下ダイアナさんが
1997年にパリで交通事故死したその時、
イギリス皇室と政府の間では
何が行われていたのかというお話。
人物関係も実在の人物(しかも有名人)ばかりなので、
とても説明いらずというかわかりやすい。
お話のテンポも早くないので、
脚本自体も私は好感できました。
主演の二人(エリザベス女王とブレア首相)は、
ともによく本人の特徴をとらえて違和感ないですし、
この辺りも好感がもてます。
(チャールズ皇太子は…ですけどね)
…でも、なんだかパッとしないんですよ、
見終わるまで。
なんていうんでしょう?
イギリス皇室のタブーのようなことを
ここまで描いているのに対して、
なんだか画面全体が地味に感じてしまいました。
それがラストカット近くになるまで、
ずっとモヤモヤしたまんまだったので、
なんやろな〜〜?と映画を見ている間中思ってました。
その理由がラストカットでわかりました。
バッキンガム宮殿が出てこないんですね。
厳密に言うなら、
宮殿内の部屋(セット)での会話画面はたくさんあるのですが、
外観がまず出てこないんですね。
(ニュース映像としては小さく出てますが)
映画の冒頭は首相に就任したブレア首相が、
エリザベス女王を訪問するシーンですが、
その時に豪華な部屋などが出てきますが、
豪華さを感じるのがそれくらい。
もっとも事が起きてから皇室は他の場所へ行ってしまうので、
バキンガム宮殿は必要ないわけですでども。
それでも皇室の独特な雰囲気というかオーラというのは、
その人物だけではなく、生活そのものの中にあると思いますので、
女王が住んでいる宮殿全体のスケールを見せない(見せれない?)のは、
この映画には大きな損失になっているような気がします。
エリザベス女王を演じたヘレン・ミレンは、
確かに素晴らしい演技だったのですが、
女王が立つ舞台そのものにオーラが感じれなかったのが、
どうも私に映画そのものが地味に感じた原因だったかもしれません。
ともあれ、
イギリス皇室の一面をこんなにも赤裸々に描いた作品、
芸能スキャンダルや芸能週刊誌が大好きな方なら、
もちろん一見の価値は充分にあると思いますよ。
あと、この映画で一番の関心ごとは、
車の運転をしている女王の姿かな(^▽^)?
マジでビックリしました。
そしてその後、
女王と鹿とが出会うシーン。
「なんと気高い…」
この鹿がなんの象徴としてとらえるのか、
そしてその鹿に対する女王の意味深なセリフ。
ここが映画としての見所であり、
描きたかったであろうテーマでしょう。
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