「キングダム 見えざる敵」 [2007年10月12日(金)]
試写会で観てきました。
「キングダム 見えざる敵」

そして、遂にハリウッドがテロの恐怖の核心に切り込む!
…とは、チラシの裏面の宣伝コピーなんだけど、
ハッキリ言ってこの映画には大きなウソがあるということ。
それはアメリカ(ハリウッド)が作っているからが大きな理由。
あくまでもアメリカ人が正義、
テロを起こす中東人が悪という描き方。
その事をちゃんと認識して観ないと
大きな勘違いを生み出す結果になるかもしれない。
大体において、映画のタイトル自体が「キングダム」です。
つまり“王国”。
アメリカ人にとって、国とは民主主義なんですね。
別の言い方をすれば民主主義の国でない国家ではないのです。
“王国”という言い方自体が馬鹿にした言い方なんだそうです。
(もちろん過去の“日本国帝国”も同様)
映画の舞台は中東のサウジアラビアです。
サウジアラビアの意味は
サウディー家のアラビア地方(半島)という意味。
サウディー家がアラビアを統治(征服)して約80年。
この辺りの歴史は映画の冒頭で慌ただしくながれますが、
まったく理解できないので残念というか、なんの為に流しているのか?
サウディー家がアラビアを統治した頃は普通の中東の国だった。
ところがこの地方から原油が出ることがわかってから歴史は大きく変わる。
王室は原油を輸出して大きな財を築く。
しかし原油を掘るのはアメリカ、輸出先もアメリカ。
儲かるのは王室。
イスラムの中東人には面白くない。
なぜならそこにはメッカ(マッカ)があるからなのだ。
神聖なる大地を傷つけるのは許しがたいのだ。
だから王室はアメリカに原油施設を、自分達一族を守ってもらう。
これが中東にアメリカ基地がある理由。
だけどイスラムの人間にとっては更に面白くない状況になった。
イスラムの聖地にキリスト教(アメリカ)の人間がやってきて、
勝手に街を作り(軍人家族の街とか)
女性は肌をさらし
(暑いから女性はタンクトップなどになるが、イスラムではもってのほか)
酒を飲んでは夜中に大騒ぎしている。
イスラムにとって、アメリカ人はまったくもって面白くない存在なのだ。
だから彼らはアメリカに対してテロ行為で抵抗するのだ。
国(王室)自体はアメリカが守っているので国の戦争ではないのだ。
この映画のウソはあくまでもアメリカ人主体に描いているという事。
この映画ではサウジアラビアはみんなテロリストにしか見えない。
また本当のサウジアラビアは中東では安全な国であるという事。
映画のような残虐なテロはここ20年は起こっていないそうです。
そしてイスラムは女性子供に対して残虐な行為は絶対に行わないという事。
女性は次の世代を産む、大切で神聖な存在という考えがある、
だから女性には家にいるようにして仕事はさせないし
外に出るときは顔も隠すようにして守る。
(先日あった韓国人グループの拉致事件で、
異端のキリスト教信者でありながら
女性は全員ちゃんと助かったのもそんな理由もある)
それにFBIはあんな事しないしできません。
彼らはあくまで(連邦)警察官ですから。
あれは軍隊かスパイの仕事になるんでしょう。
(銃撃戦は特殊部隊ですし)
そんな事をいろいろ踏まえながら、
冷静に日本人としてこの映画を見たときに、
映画の中にある本当の本質が
見えてくるのではないかと思う。
その一つは、
アメリカはあくまでも正義でなければならない
という国家思想そのものなのかもしれない。
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