BSアニメ夜話って番組で、「ルパン三世 カリオストロの城(以下”カリ城”)」をやってたらしく、それがムックになって発売されてた。第1弾が、「カリ城」で、第2弾が、機動戦士ガンダム(TVシリーズ)で、どっちも速攻押さえたのね。放送は見られなかったから(そのころは、今より、ちっと忙しかったんだよなぁ)こうゆうのはしっかり目を通しておかないとね。
カリ城そのものは、なんだかんだで年1回は見てるはず。テレビでもよく見るしね。そろそろソフトとして、買っておいてもいいのでは、と思ってきた。もともと、映画公開時にリアルタイムで見てるしね。このころ、5歳ぐらいで、よく親父に映画につれてってもらったのね。「ブラックホール」とか「のび太の恐竜(併映が”ゴジラVSモスラ”!)」とか、「スターウォーズ」とか「大地震(日本のやつ、確か、勝野洋と多岐川由美がでてたような」とか、もろもろ。で、その中のひとつだったんだけど。通算20回ぐらいみてるかも。テレビでやるのとか、何度見てもわくわくしちゃうからね。
今回、詳細な解説(対談だけどね)本を見ながら見てると、また発見があるんだ。よーく見ると、筋がおかしいってのは、あってね。最初、ルパンと次元は、国営カジノを襲って、大金をせしめてるんだけど、それが偽札(ゴート札)だとわかって、捨てちゃうわけだ。にもかかわらず、そのゴート札の製造元であるカリオストロ公国にいくわけ。きっかけがおかしいのね。いろいろ深読みすると、ルパンの若いころのリベンジを思い立ったのかな、とも読めるんだけどね。で、いった先でたまたま、カリオストロ伯爵とクラリスの結婚式があって、ってわけで。あとはもう、いわゆる貴種流離譚、ですよ。だから、筋的な深み、とかはないのよね。
まあ、改めてみると、クラリスがルパンに落ちちゃうのはわかるんだよね。頼もしいし、面白いし。ルパンが北の塔に幽閉されているクラリスを訪れるシーンとかちょっと恥ずかしいけど、いいもんね。あれで、ルパンがもうちっと若かったら、
ぱくっ、だろうな。ルパンがおっさんだったから、あの話はきれいなんだろうな、と。同世代、もしくはよりおっさんのはずのカリオストロ伯爵が生臭いエロ親父だから、また対照的なんだよね。つくづく石田太郎(伯爵の中の人)はうまい。なにげに強いしね。
みてて、もったいなかったなぁ、と思うのは、次元と五右衛門の活躍場面が少ないところね。ちょっぴりだからなぁ。次元は対戦車ライフルとか、スタンドなしで撃ってたりするのがすごいけど。銭形はけっこう、ここで男を上げてる。組織の一員としての悲哀も見せつつ、能力的に優れてるところもだすし。なにより、最後のこっぱずかしいせりふ「
やつはとんでもないものを盗んでいきました…
あなたの心です」をするっとウインクしながらゆっちゃうしね。これに
「はい」って答えるクラリスもまた、小憎らしい

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現在の宮崎駿がつくるものって、まったく興味ないのね。なんかしら、説教くさいし。ゲド戦記も評判悪いし。ちゃんとした声優を使わないのも気に食わん。が、しかし、宮崎駿は天才だと思うね。なぜならカリ城を作ったから。筋とかなくても、説教くさくなくてもこれだけ面白いものは作れるんだ、ってことだから。エンターテイメントに徹してても、すごいものはできるのよ。ここらへんはあたしの信条的なもので、むずかしい顔をしなくても、大事なことはいえるんだよね。変なテーマとか無いほうが、よいものは作れる、という好例だと思ってる。まだ見てないものでもこうゆう気持ちにさせてくれる作品はあるんだろうなぁ、ってところで、この項終わり。