プラネット・テラー in グラインドハウス/Planet Terror [2007年10月02日(火)]
開幕から閉幕までの全篇が山場の連続、且つ、全体としての完成度がすこぶる高い。
百点満点から加減式で採点するとしたら、二百点以上の出来。
とにかくヤバイ。
ゾンビ映画の正統進化形として本作は最高峰だと思う。
公式。
複線の多さ故の、多様な場面が非連続的に積み重ねられていく前半、これが、物語が或る一点に向かって転がっている雰囲気だけは掴めるものの煩雑に見えてしまいまして。
ちと混乱頻りではあったんですが。
しかし。
サービス満点の描写が為される毎に沸々と期待感の昂ぶるを覚え。
そうして。
全体の構造が明確になるに連れての、非連続的に見えた各場面の順列に至った段に。
其処に、途方もない熱量の込められている事に気が付きまして。
根底に、真摯も真摯、本気も本気な映画愛の在る事に気が付きまして。
無論、それが空回りしちゃってちゃあ完成度もそれなりになってしまう訳ですが。
物語が全ての複線を束ねて見事な結末を迎える、言わずもがなこれは、冷静も冷静な計算の、即ち高度な技術力の生し得る結果に相違ない訳ですよ。
それが端から本作を律していたんですもの、冒頭から山場が続き期待感を煽られていたのも道理な訳ですよ。
確かな技術によって洗練のされた情熱、これを圧倒的と云わずに何と云いますかと。
それが生した舞台上を往来するキャラクターが、どいつもこいつもイカシていてカッコイイのは最早約束されていた事な訳ですよ。
果たして震撼レヴェルの感動を、存分に味わわせていただいた次第で御座います、と。
絵面に頼った表面的なだけの映画でなく、奇を衒った要素を盛り込んだ意外性で引っ張るだけの物語でもない。
これぞ、濃密も濃密な超級のエンタテインメントだと思う。
素晴らしい。
個人的適正価格 999円


