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Dreams in the Witch House/魔女の棲む館 [2008年04月18日(金)]

悪夢に迷い込んだ際の主人公の驚愕の表情、あんまりにもクラシックなこれにも顕著な通り、おそらくは理解し易いように作られているんだろうけれども。

自説に固執していく主人公に対する反証が甘い点に、粗雑という印象を禁じ得ない。

それは明らかに時間的制約による弊害、ならば90分のランタイムで観てみたい、とも思ったんだけれども。

詳細

監督が「ロボ・ジョックス」のスチュアート・ゴードン、余分をきっと、ハニートラップに篭絡さるる主人公を描く事に使ってしまうだろうからやっぱ現状のままでいいです。

公式

ちと平坦な気がしなくもないけれども流麗な語り口はお見事で御座いました、と。

物語としては新鮮味がなく無駄もなさ過ぎてさっぱり興味を覚えませんでした、と。


Masters of Horror」所収
個人的適正価格  380円

Robot Jox/ロボ・ジョックス [2007年08月07日(火)]

脚部に甚大な損傷、自力で立ち上がる事が不可能。

この絶体絶命の危機をどう乗り切るのか。

と、思わず固唾を呑むような場面の次に展開された絵面が。

二足歩行型からタンク型へのトランスフォームですよ。

スーパーロボット魂もここに極まれりですよ。

詳細

国家同士の代理戦争としてのロボットバトルだとか。

あまつさえ、その試合会場にて起こる観客を巻き込む未曾有の大事故だとか。

幾ら物語とは言えそんなハナシは有り得ない訳ですよ、起こり得ない訳ですよ。

けれど無茶振りだろうが何だろうが起こさなきゃあならん訳ですよ。

じゃないとだって、巨大ロボット同士のボコスカバトルを描けないんですから。

レーザー光線もフラッシュ兵器もロケットパンチも描けないんですから。

宇宙空間を舞台に繰り広げられるロボット同士の追跡劇を描けないんですから。

結果なんざはともかく、それらを実写で再現しようとする気概に先ずは、大感銘を受けずにはいられませんよ。

そうして映画は。

エンタメの領域内に在ってそれとして気炎を挙ぐべくの、ショートスペックを顧みずのオーバーギミックへの果敢なる挑戦は。

おそらくはそれの製作過程をなぞったような、言わば消耗戦を描いた物語の果てに。

共に尾羽打ち枯らした者同士が生身を以てして繰り広げるギミックの残骸を手にしてのチャンバラで幕を閉じる。

これを理想主義の結実として見ずして何をファンタスティックと呼べようか。

詰まり本作に対し言えるはただこの一言。

素晴らしい。

或いは。

美しい。

原案、監督は「Edmond」「フロム・ビヨンド」のスチュアート・ゴードン。

常連のジェフリー・コムズがロボットバトルに熱狂する市民役で出演。


新品購入価格  $7.72
個人的適正価格  980円

Edmond [2006年10月30日(月)]

重たく、真剣で。

鋭利で狂暴で厳かで雄弁な。

そして、暴力ではなく対話に誘う事で以て人の感情に訴え掛けるものを、詰まり誤魔化しのない紛う方なし物語を。

「何しろ俺のポコチンは機械仕掛けだろう。たまに調子が悪くなったりもして、こちとらも困ってんのさ」なんて場面のある映画を撮っていたスチュアート・ゴードンが。

ものにしてしまうとは、一体誰が想像し得たと言うのか。

公式

疎外感だとか徒労感だとか、そんなものに耐え続けるを強いる生活が馬鹿らしくなって、或る日ぶち切れたおっさんが。

妻に三下り半を叩き付けたその足で。

I wanna brow job.

か何か言いながら。

Take your dick out. I'm gonna give you a good time.

歓楽街へ。

しかし、47年もの間着続けた真面目という名の上着を脱ぎ捨てる、が。

You're only cheating yourself.

簡単には出来ず。

(以下はネタバレとなります。続きを読むにはワッフルワッフルと書き込んでください。)

射精を願うのも金次第、ならば所持金を増やすかと挑んだ違法賭博に身包み剥がされ文無しに、泊まる宿もなく、質屋に飛び込み何とか作った現金までもポン引きを装った強盗に奪われそうになったその時、遂に、溜まりに溜まったフラストレーションが爆発。

死んだらええねん、niggerなんかみんな死んだらええねん、か何か言いながら強盗を返り討ちに。

その勢いで、乗り込んだダイナーにて23歳のウェイトレスをナンパ、家に転がり込み合意の上でファックをしてそして、手前勝手な欲をぶつけた挙句に偶発的に突発的に発作的にそれを、惨殺。

果たしてぶち込まれた監獄で、同房となった黒人に。

I think you get on my body. Now. It means you should suck my dick.

と、顔面に拳骨をぶち込まれる始末。

そうして。

You can't control what you make of your life. There's a destiny that shapes our ends. Rough-hew them how we may. And that's the truth. And people say it's hereditary or it's environment, but I think it's somethin' else. I think it's something beyond that. Beyond these things that we can know. I think maybe in dreams we see what it is. I don't think we can know. I think if we knew it, we'd be dead.

そんな事を語り合える伴侶を、おっさんは得たが。

その場所は地上の楽園か、それとも隔絶され何者かの制御下に置かれた自由に過ぎないのか、と。


詰まり簡潔にまとめると。

チッスも料金に含まれてるんだべ殺人事件のその顛末、という訳ですね。

いや全然違いますけどね。

とまれ。

歓楽街のその非日常性が。

一見は突飛な展開が。

この物語はファンタジーだと宣言しているようにも見えていたものだから、余計に。

たどり着いた、順当且つ驚愕の結末が。

そこで浮き彫りになった主題が。

何が正しいのか、自分は間違っているのか。

この世は地獄か天国か。

と。

観るものに、既に皮下に植え付けられていたウィルスが急に活発に活動をし始めたようにして、問い掛ける。

床に就いて見上げる天井に浮き出た、人間の顔の形をした染み、例えばそんなような、これは、実に危殆な物語。

ヤバい。

これは、ヤバい。

デニス・リチャーズにジュリア・スタイルズ、Bai Ling様も可愛らしゅう御座いました。

ジェフリー・コムズの登用もファンには嬉しいところ。

そんな、華に飾られた入場門を潜ろうとするのなら、覚悟を決めるべきだ。

何故ならそれは、知らずに居れば幸せな、幸福な人生を送るには全くを以て無用な、人間という名の悪夢を見る為の、智慧を、伝えようとするものが仕掛けた罠だからだ。


新品購入価格  $17.50
個人的適正価格  9,999円

From Beyond/フロム・ビヨンド [2006年09月01日(金)]

「死霊のしたたり」「フォートレス」「スペース・トラッカー」のスチュアート・ゴードン監督作品。

trailer

さすがに、初見時に得られた背徳感を伴う興奮と同じものを味わうには至らない。

それはやはし、こちとらが。

それなりに経験を積み刺激にも慣れ、未知の領域に足跡を残す事と引き換えに冷静な視線なんてぇものを得てしまったからなのでしょう。

自前ファンタジーにどっぷりと浸かり込むジェフリー・コムズの変態振る舞いはやはり素敵なのだが。

我さえ知らずの潜在意識の萌芽に慄くバーバラ・クランプトンの可愛らしさったらやはり抜群なのだが。

立て板に水の語り口調に感心させられはするものの、猥雑感に薄いがむしろ残念とも。

やっぱ童貞力って大事よね。


新品購入価格  EUR 17.95
個人的適正価格  999円

Space Truckers/スペース・トラッカー [2006年04月25日(火)]

Trailer

一言で云えば。

エンドロールで「cotton eyed joe」が流れるSF映画。

詰まり正統派ではなく奇怪珍妙なるそれ。

ケレン味たっぷりの過剰な演出。

異常なまでに下半身に執着する悪玉。

面構えは微妙だが男心を掴んで離さないヒロイン。

これぞスチュアート・ゴードン映画の三種の神器、それさえ取り揃えて在ったのならば。

「死霊のしたたり」の洗礼を受け以降その信者たる私などはもう、低頭平身にて神妙にその排便を賜らせていただくのみなのであります。

マシーンちんぽ最高、デニス・ホッパーの諸手ファック極上。


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