
重たく、真剣で。
鋭利で狂暴で厳かで雄弁な。
そして、暴力ではなく対話に誘う事で以て人の感情に訴え掛けるものを、詰まり誤魔化しのない紛う方なし物語を。
「何しろ俺のポコチンは機械仕掛けだろう。たまに調子が悪くなったりもして、こちとらも困ってんのさ」なんて場面のある映画を撮っていたスチュアート・ゴードンが。
ものにしてしまうとは、一体誰が想像し得たと言うのか。
公式。
疎外感だとか徒労感だとか、そんなものに耐え続けるを強いる生活が馬鹿らしくなって、或る日ぶち切れたおっさんが。
妻に三下り半を叩き付けたその足で。
I wanna brow job.
か何か言いながら。
Take your dick out. I'm gonna give you a good time.
歓楽街へ。
しかし、47年もの間着続けた真面目という名の上着を脱ぎ捨てる、が。
You're only cheating yourself.
簡単には出来ず。
(以下はネタバレとなります。続きを読むにはワッフルワッフルと書き込んでください。)
射精を願うのも金次第、ならば所持金を増やすかと挑んだ違法賭博に身包み剥がされ文無しに、泊まる宿もなく、質屋に飛び込み何とか作った現金までもポン引きを装った強盗に奪われそうになったその時、遂に、溜まりに溜まったフラストレーションが爆発。
死んだらええねん、niggerなんかみんな死んだらええねん、か何か言いながら強盗を返り討ちに。
その勢いで、乗り込んだダイナーにて23歳のウェイトレスをナンパ、家に転がり込み合意の上でファックをしてそして、手前勝手な欲をぶつけた挙句に偶発的に突発的に発作的にそれを、惨殺。
果たしてぶち込まれた監獄で、同房となった黒人に。
I think you get on my body. Now. It means you should suck my dick.
と、顔面に拳骨をぶち込まれる始末。
そうして。
You can't control what you make of your life. There's a destiny that shapes our ends. Rough-hew them how we may. And that's the truth. And people say it's hereditary or it's environment, but I think it's somethin' else. I think it's something beyond that. Beyond these things that we can know. I think maybe in dreams we see what it is. I don't think we can know. I think if we knew it, we'd be dead.
そんな事を語り合える伴侶を、おっさんは得たが。
その場所は地上の楽園か、それとも隔絶され何者かの制御下に置かれた自由に過ぎないのか、と。
詰まり簡潔にまとめると。
チッスも料金に含まれてるんだべ殺人事件のその顛末、という訳ですね。
いや全然違いますけどね。
とまれ。
歓楽街のその非日常性が。
一見は突飛な展開が。
この物語はファンタジーだと宣言しているようにも見えていたものだから、余計に。
たどり着いた、順当且つ驚愕の結末が。
そこで浮き彫りになった主題が。
何が正しいのか、自分は間違っているのか。
この世は地獄か天国か。
と。
観るものに、既に皮下に植え付けられていたウィルスが急に活発に活動をし始めたようにして、問い掛ける。
床に就いて見上げる天井に浮き出た、人間の顔の形をした染み、例えばそんなような、これは、実に危殆な物語。
ヤバい。
これは、ヤバい。
デニス・リチャーズにジュリア・スタイルズ、Bai Ling様も可愛らしゅう御座いました。
ジェフリー・コムズの登用もファンには嬉しいところ。
そんな、華に飾られた入場門を潜ろうとするのなら、覚悟を決めるべきだ。
何故ならそれは、知らずに居れば幸せな、幸福な人生を送るには全くを以て無用な、人間という名の悪夢を見る為の、智慧を、伝えようとするものが仕掛けた罠だからだ。
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