兄貴の事情 [2008年11月29日(土)]
兄貴の事情
兄貴が帰ってきた。
今晩一晩泊めてと言うだけだが、奴の言い分では「確定申告」をしにコチラに戻ってきたらしいのだが、事実は日曜日に名古屋で遊ぶ約束があり、どおせ名古屋に来るのなら前日から来て晩飯と朝飯代を浮かしてやろうと帰ってきたというのが本音っぽい。
一年前チンピラに揺すられて借金を抱え込み家の金も持ち出した挙句出て行った兄だが、借金の方はなんとか目処が立ち、ちゃっかり就職して社宅暮らしをしている。
私にもさんざん迷惑をかけておいて私よりも待遇の良い仕事にありついているようで正直面白くないのである。
ただ、今回の不況は兄貴の職場を直撃しているらしい。
なんと言ってもトヨタの下請けである。
ニュースでもトヨタが関連派遣社員を切り捨てている事は連日伝えている。
兄貴に仕事は大丈夫なのかと聞くと全然ないとのこと。
連日「待機」で全く仕事をせずに家に居ると言う。
おい、そんなんで給料あるのかと聞くと「最低保障」というのがあり、仕事が無くても給料が出るらしい。どんな会社やねんソレ!
私の職場も仕事が減りやることが無い時間もあったりするのだが、それでも職場には行かないといけないし、なんかしらん仕事をしていないと怒られる。かと言って余計な仕事をすると恕叱られるしで、それに耐え切れず私は辞めてしまったのに、兄貴の方はのんびりしている。
会社からは「自主退社」を勧められているらしいが次の仕事が簡単に見つけられるわけはないし、社宅も出て行かなければならなくなるので踏みとどまっているとのことだが、聞いているとその会社自体倒産しかねない。「支度金」をくれるらしいので考えた方が良いのだが、兄貴は寮でテレビ観ながら待機してのんびり太って過ごしているようだ。
私は退社しなければ次の仕事を探せない環境にあり毎日叱られ続けながら仕事をしていたのに比べると物凄く羨ましい状況だ。
兄貴は一晩泊まってたらふくタダ飯を食らい帰って行った。
来週また名古屋でクラス会があり、それには参加しないがそのときに集まる何人かでカラオケに行くとかでまた戻ってくると言う。
家にもタダ飯食らいに泊まると言う。
そんな兄貴は飯を私の三倍食う。ありがとうの言葉もすまないの一言もなくイチイチ文句をつけながら食らうのである。
そんな兄貴の方が友人が多く愛されている現実。
そんな兄貴になりたいとは思わないけれど私は・・・と宙を見つめずにはいられなかったりするのであった。嗚呼・・・。






